2000年12月26日更新
12月18日の2000年最後の経営組織論の講義の終了後、学生達に授業に関するアンケートを行いました。以下にその集計結果を掲載します。
このアンケートは、当日の授業の出席者のみが対象となっています。経営組織論は出席を取っていませんので(出席点も一切考慮しない)、当日出席していた学生は、何らかのかたちで、経営組織論の講義に関心を持ち続けていた学生ということになります。その点で、データには最初から偏りがあるという点は注意してください。
受講登録者が111名で、回答数43名です(出席率39%)。
私がこうした授業評価のアンケートを実施しはじめたのは昨年度からなのですが、これは、自分の授業を学生がどのように感じているのかを知りたいという気持ちからです。自分の講義の方法や内容に関して、本当にこれで良いのかを、聞き手の立場から評価してもらいたいというのが目的です。「コミュニケーションは伝わってなんぼのもんやでぇ」と授業で講義している以上、自分の講義も伝わって(分かってもらって)なんぼのもんやと思ってます。
出席率39%というこの数字自体が、私の講義に対する評価でもあることは充分承知しています。本来は、出席しない学生も含めて尋ねるのが客観的な評価だとは思いますが、私としては、せめて関心をもって授業に出ている学生に対してだけでも、ちゃんと伝わる授業をするために改めるべき点はどこかを確認したいという気持ちでいます。
結果を公表するのは、主として、答えてくれた学生の皆さんに、情報をきちんとフィードバックすることと、コメントに対する応答を示すためです。私のコメントはこのページの最後のセクションに書いてあります。
| 2年生 | 3年生 | その他 |
|---|---|---|
| 27 | 9 | 7 |
| 63% | 21% | 16% |
* その他は、回答無しおよび研究生
| わかりやすい | 普通 | わかりにくい |
|---|---|---|
| 43 | 0 | 0 |
| 100% | 00% | 00% |
| 早すぎる | 普通 | 遅すぎる |
|---|---|---|
| 4 | 39 | 0 |
| 09% | 91% | 00% |
| わかりやすい | 普通 | わかりにくい |
|---|---|---|
| 23 | 18 | 2 |
| 53% | 42% | 05% |
| うまいと思う | 普通 | 下手だと思う |
|---|---|---|
| 29 | 14 | 0 |
| 67% | 33% | 00% |
*自由記述
| 難しい | わかる | 簡単すぎる |
|---|---|---|
| 2 | 39 | 2 |
| 05% | 90% | 05% |
| 早すぎる | 普通 | 遅すぎる |
|---|---|---|
| 5 | 37 | 1 |
| 12% | 86% | 02% |
| 関心を持った | 特になんとも思わない | 返って関心がなくなった |
|---|---|---|
| 30 | 13 | 0 |
| 70% | 30% | 00% |
*自由記述
| 素晴らしい | 良い | 普通 | 悪い | 最低 |
|---|---|---|---|---|
| 5 | 33 | 4 | 1 | 0 |
| 12% | 77% | 09% | 02% | 00% |
*自由記述
コメントが板書の内容や方法に集中しているように、板書の仕方についてはまだまだ改善の必要があると感じています。これは去年度の授業アンケートにおいても指摘された問題点でした。今年度からは、項目の通し番号を打つ、節ごとにタイトルを付けるなど、自分なりに書き方にも工夫をしているのですが…
特に今年度は講義内容の再編成を行っていることもあって(バーナードをベースとしたものからルーマンのシステム論を基本にしたものへ橋渡しするという作業に取り組んでいる)、板書も十分には整理されていない(=私自身の中で整理しきれていない)ものになっている部分があるのは事実です。
根本的な部分である書いたらすぐに説明に移ってしまうといった点への批判があることは、反省しなければならないと思っています。ただ、書き写す時間を取りすぎると間延びした授業になってしまい、流れが悪くなってしまうのが嫌なんですね。私自身は、講義の流れというかノリを一番大切にしてやっています。ですから、板書も予め準備していった講義ノートを書き写すのではなく、喋りながら、その都度、ポイントをその場で書いていくようにしています。これが学生から見ると、分かりにくい板書になっている原因でしょう。しかし、この点を改めるとなると、自分の講義のやり方自体を根本的に改める必要が出てきますので、難しいところです。
おおむね授業がわかるという評価のようですので(もっとも、そうでない学生は出てきていないということは言えますが)、まずは一安心です。
ただ、授業が物足りないという学生がいるという点は、今後、何らかの形で改善する必要があるかと思っています。参考文献を示すとか、概念的な整理をしてみせるといった工夫が必要かなと考えています。
声のことと、授業中の例について高く評価する意見が多かったですね。内容が抽象的なものだけに、なるべく実感できるような例を話すようにしているのですが、それが効果的であることが確認できたように思います。ただ、あまりに例に頼りすぎると、概念的・理論的には間違った理解を生んでしまう危険があるので、そのへんには注意しないといけないと思っています。声が大きいというのは、生まれ持ったものですので、親に感謝してます(笑)。「講義というのは、色々な意味で芸をすることなんだ」という自分の考えかたは間違っていないな、と思います。